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戦跡フィールドワークを通じた学びIN 読谷村を実施しました!【2日目】(沖縄平和啓発プロモーション事業)

 

〇2日目プログラム〇
2日目は主に教材作成に取り組むプログラムとなりました!

①前日の振り返り
②座喜味城跡見学
③ユンタンザミュージアム見学
④平和教育の教材・プログラム作成
⑤発表

①前日の振り返り
2日目から参加される方が数名いらっしゃったため、まずは1日目の振り返りと交流の時間を設けました。
参加者同士が熱心に話を交わし、メモを取る様子が見られ、朝から良い雰囲気となりました♪

 

↑グループに分かれて話し合う様子

 

②座喜味城跡見学
雲一つない晴天の下、座喜味城のフィールドワークが始まりました。
ここでは、琉球王国時代に座喜味城が果たした役割や築城した護佐丸の話しから、戦前は日本軍に接収され、戦後は米軍の基地として接収された話を聞きました。

米軍に接収された座喜味城は、米軍のトラックを搬入するために城壁が崩され、ほとんど無い状態の所もあったそうです。城の返還後は沖縄の石工たちが石を積みなおし今の姿があるとのことでした。

 

↑座喜味城跡の入り口

 

↑座喜味城の城壁から見える嘉手納弾薬庫

 

③ユンタンザミュージアム見学
座喜味城見学後、ユンタンザミュージアムに移動し琉球の歴史から沖縄戦まで幅広く解説していただきました。
ミュージアムの2階には集団自決(強制集団死)が行われたチビチリガマのジオラマが展示されており、暗く狭いガマの中に避難していた当時の住民の様子を追体験をすることができました。

他にも伝統的な骨壺である、厨子甕(ジーシガーミ)や亀甲墓のジオラマ展示もあり、沖縄の歴史や民俗も学ぶことができました。

 

④平和教育の教材・プログラム作成
お昼を食べた後は、まず、沖縄平和啓発プロモーション事業の出前授業で行っている「ガマのワーク」を参加者の方に体験してもらいました。

 

↑ガマのワークの様子

 

ガマのワークを体験した後、参加者はグループに分かれて平和学習の教材作りを行いました。先生のチームや一般の方々が集まったチームなど、様々なバックグラウンドを持ったチームが出来上がりました。教材作成のアプローチも人それぞれで、一人で素早く教材を作成する先生もいれば、チームで協力して話し合いながら進めるグループもありました。こうしたさまざまな視点から、多様なアイデアが結集されて教材が作成されていきました。

 

↑参加者の要望に応じて読谷村の中田耕平学芸員が教材作成のために急遽資料を提供してくださいました!

 

↑沖縄県の担当者さんもグループに入って参加者と一緒に教材を作成していました。

 

⑤発表
最後に、それぞれのグループが作成した授業案を発表しました。
学校で行う授業案もあれば、修学旅行生向けに行うプラン、一般の方向けに行う公民館講座など多種多様な教材案が生まれました。

 

 

参加者の感想:

①楚辺公民館のジオラマを見て、あれだけの集落が丸ごと移動したというのが信じられません。土地の接収は言葉でイメージしていたよりも、大きくて、命を奪うだけではない戦争の被害が本当にたくさんあるんだなと思いました。

②ガイド付きでシムクガマに入れたことがとても良い経験でした。戦争を経験していないという共通の立場である読谷村の中田さんのガイドが凄く良かったのと、見習わなければならないなとガイドしている姿を見て感じました(ガイドの中身も大変よかったです)。個人的に継承というキーワードを重視した学びができればと考えていたため、今回のフィールドワークはとても有意義なものでした。

③読谷の歴史を知ることで、沖縄戦を含む現在に至るまでの大きな流れが繋がっていることを実感できたので、とてもよい研修でした。また、教材を一つ考えることができたので、夏休み明けに実践してみたいと思います。

④そもそも県庁に平和啓発活動を推進する新しい部署がある事を知らなかった。今後も行政とNPOや企業、地域団体などがそれぞれの強みを活かしあい、100年先に繋がるような平和学習のブラッシュアップに期待しています!

このほかにも、他の地域でも今回のフィールドワークのような実践を行ってほしい等、次につながるご要望もたくさんいただきました!

 

スタッフの感想:

①読谷の沖縄戦をたどるフィールドワークを実施したことで、参加者自身が自分の地域に目を向け、知ろうとする姿勢がみれたことが嬉しい。きっと参加した先生方が、今回の学びを生徒たちに伝えることで、学びの輪が広がっていくのだろうと期待できた。この取り組みだけで終わってしまわないよう、私たちも次につながるようにサポートしなければならない。

②読谷村の中田講師のすばらしさもあるが、平和教育をしっかり実施している、もしくは日ごろから取り入れたいと思っている教員が集うことにより、質の高い研修に高めることができたと思う。

今後はその成果をどのように出し、広げていけるのかしっかりフォロー体制を整えていきながら、成果披露の時間を考えていきたい。

暑い中でしたが、2日間参加してくださった皆さん、講師の中田さん、ありがとうございました!

早速、今回作成した教材を学校で実施する準備をしてくださっている先生方がいらっしゃいますので、その様子も今後お伝えしたいと思います!