国際ボランティア活動を通して、中東ヨルダン国にて難民キャンプや青少年センターの子どもたちにアートや子どもの権利を学ぶ時間を現地スタッフと共に作っていました。任期を終え、沖縄に帰国すると同時に、2001年9・11米国同時多発テロに遭遇しました。

中東から帰国したばかりの私は、中東の任国事情の解説で何度かメディアや市民の前でお話する機会がありました。9・11以降の中東の情勢が厳しくなることを聞くにつれ、いても経ってもいられなくて、2001年後半に、難民キャンプの活動を模索するために、再びヨルダン国を訪れました。現地の友人たちに言われた言葉は、「パレスチナ難民のことも大事だけど、自分の生まれ育った沖縄の足元を平和に導くために、あなたはあるべきだ。直接つながれなくても、そうやってお互いの土地の平和を築くための活動を続けることで私たちはつながり続けられるはずだ」と言われたことは、今でも私の活動の原点になっています。

2001年後半～2002年の始めごろから、任意団体のNGOにボランティアやアルバイトとして関わるようになりました。当時はまだNPO法人も県内では多く存在しておらず、NPOで生計を立てているロールモデルがいないなか、右も左もわからぬままアルバイトを掛け持ちしながら、NGOの運営がスタートしました。一人事務局員でしたし、お金、モノ、活動、知識、人脈全て、ないない尽くしでしたが、志ある熱い思いをもった仲間たちが常に私の周りにいたことは、今でも大きな財産となっています。

時に孤独を感じ、限界を感じ、もう辞めよう、団体を閉会しようと思ったこと、設立当初に仲間にいわれた「ここまで頑張ってきたので誰もあなたのこと責めないよ、いつでも辞めてよいんだよと言われた」ことで、ふっと身体の力が抜けていつ辞めてもよいならもう少し頑張ってみようと思い、気が付くと22年目になりました。この20年余りの中で活動を通してたくさんの方々に支えられ、NGO、市民団体に関わってこれたことは私の人生で一番大きな宝になっています。

NPOは人を雇用するために存在するのではなく、社会課題を解決するために存在し、解決したら解散をすることが求められます。どこまでいくと解決がゴールなのか考え続けると同時に、社会の課題を解決するために志ある仲間や、個人的な課題を抱えながらも、自分の力を生かしたいと願う日本人・外国人・女性たちと共に作りあう仕事環境は何であるのか模索しています。志を持つ仲間の雇用が増えていくことを大事に、株式会社として運営し、持続可能な財政の安定化および資金循環を地域貢献の活動に変えていくことを目指していきます。20数年前に、非営利活動に出会った私ですが、ここに新たな組織を創り、社会起業家として生きていくことをスタートします。起業家1年生ですので、ここから皆様の応援を頂きながら進めていきたいと思いますので、皆さまの応援や活動への参加をもって私も共に成長していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

ここ数年、私は今後、どのように生きていくべきか、社会活動を展開していこうか考え続けてきました。できたこと、できなかったこと、いろいろありますが、変わらず沖縄の地域課題を解決するために、社会のなかで私ができることを探し続け、沖縄で暮らしたいと思っています。

※「うなぁ」とは沖縄語で、庭（うなぁ）といいます。