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南風原中学校で出前授業を行いました!(沖縄平和啓発プロモーション事業)

はいたい!株式会社うなぁ沖縄スタッフの神山です。

9月15日金曜日に南風原町立南風原中学校で世界のウチナーンチュをテーマにした平和学習を行いました。
今回授業を行ったのは1年6組さん、31名で50分×2コマの合計100分間のワークとなりました。

これは弊社が今年度受託・運営を行っている
「令和5年度 沖縄平和啓発プロモーション事業 御万人(うまんちゅ)ぴーすふるアクション」の一環で
沖縄県内外の小学校から大学を対象に無料で出前授業を行っています。

 

〇プログラム〇

  1.オープニング

  2.移民マップ

  3.沖縄移民クイズ

  4.フォトランゲージ

  5.海豚物語

  6.沖縄移民と戦争のお話

 

 1.オープニング

   授業のはじめに、沖縄平和啓発プロモーション事業「御万人ぴーすふるアクション」の説明を
沖縄県女性力・平和推進課  前原芳主幹にしていただきました。

   通常の出前授業ではここで終わりなのですが、前原主幹が南風原中学校の卒業生ということで、
今回は特別バージョン!前原主幹が取り組む平和行政についてミニトークセッションを行いました☺

   昔の南風原中学校の思い出やお仕事で行っている32軍壕の保存活動等、生徒の皆さんは真剣に聞いていました。

  

2.移民マップ

     続いては、様々な国のあいさつがかかれたカードを1人1枚手に取り、同じ言葉を話す仲間を探し、
いくつかのグループに別れて座ってもらいました。

 「ハイサイ」や「アロハ」といった聞きなれた挨拶もあれば、
「マガンダンハポン」「マディアワナッカム」といった初めて聞くような挨拶まで様々な言葉が飛び交っていました。

 

  3.沖縄移民クイズ

沖縄移民クイズでは沖縄から世界中に移民をした人々に関する事を学んでいきました。

  

4.フォトランゲージ

ハワイにも沖縄型移民が渡った事をクイズで学んだ生徒たちは、ハワイと沖縄に関する3枚の写真を並べ替え、
グループでストーリーを作ってもらいました。

 

全く同じ写真ですが、並び替える順番もストーリーもグループによって異なり、
「出荷された豚」「タンパク質」「でかい船でハワイへ」などたくさんのストーリーが作られていました。

 

 

  5.沖縄移民と戦争のお話

    フォトランゲージの種明かしとして、3枚の写真に隠されたストーリーを通して
    戦後、沖縄の人を救おうと物資を送ったハワイのウチナーンチュのお話を担任の平藪先生に朗読していただきました。

〇アンケート結果〇

〈授業前アンケート〉

                            

 

3.2%(1名)の生徒が「はい」

80.6%(25名)の生徒が「いいえ」

6.5%(2名)の生徒が「どちらでもない」

12.8%(4名)の生徒が

「平和なところもあれば、平和じゃないところもあると思う。
例えばロシアとかウクライナとかは今平和じゃないけど、日本は平和だと思う」

「平和なところと平和ではないところがあると思う」

「平和なところもあればへいわではないないところもある。ただあまり平和には近くないと思う。」

 

 

 

「世界を変えることができると思いましたか?」という質問に関して、

〈授業前アンケート〉

〈授業後アンケート〉

などと答えてくれました。

 

授業前アンケートの結果との比較してみると、

・できると思う           12.9% ⇒ 12.5%

・何かはできると思う          32.3% ⇒ 56.3%

・あまり出来ないと思う       25.8% ⇒ 15.6%

・できないと思う           19.4%  ⇒  6.3%

・わからない 9.7%  ⇒  9.4%            と変化しました。

 

〇生徒の感想〇

・なぜ、沖縄料理に豚肉が多く使われているのか初めて知り、とてもびっくりしました。今回の授業を通して、戦争時のことだけでことではなく、戦後にどのようなことがあり今に至っているのかを知ることが大切だと思いました。 

・距離は離れていても困っている人のことを思いやる気持ちがあれば、お互いに心はつながり、支え合い、誰かを幸せにすることができると分かった。 戦後、他にもこのような支え合いのエピソードがあれば知りたい。

・戦争で多くの人に助けられた 人に優しく接する 沖縄を平和にする

といった感想をいただきました。

 

〇スタッフからの感想〇

平和学習については通常、沖縄戦中に焦点が当てられることが多いですが、
今回は戦後の話を中心に平和について考える時間となりました。

ウチナーンチュが国を越えて助け合いながら復興していく様子を知ることで、
未来志向の平和教育につながるのではないかと思います。

さらに、ワークショップ終了後に、南風原中学校の美術の先生が授業で取り組んでいる
「平和絵文字」を見せていただきました。平和学習といえば、どうしても社会科の先生が行うイメージが強いですが、
技能科目でもこのような取り組みができることを知ることができ、とても刺激になりました。

出前授業を受け入れてくれた先生も体育の先生であり、教科を越えて平和教育を行っている
南風原中学校の先生方の取り組みは本当に素晴らしいと思いました。

  

 

南風原中学校の先生・生徒の皆さんありがとうございました!