アーカイブ / お知らせ

news

宜野湾市平和祈念事業・事前研修を行いました!

宜野湾市平和祈念事業・事前研修

令和6年7月20日(土)・21日(日)の二日間にわたり、宜野湾市平和祈念事業の一環として中学生平和大使を中心とした事前学習が実施されました。本事業は、戦争の歴史と平和について学び、次世代へ継承することを目的としています。今回の事前学習では、宜野湾市の歴史や沖縄戦に関する学びを深め、新聞記事としてアウトプットする活動を行いました。


1日目:宜野湾市の歴史を学ぶ

日時:7月20日(土)9:30~16:00

場所:宜野湾市立歴史博物館

内容:平和大使としての基礎知識を学び、記事作成のためのリサーチを実施

博物館入口・オリエンテーション

初日は、宜野湾市立歴史博物館に集合し、平和大使としての意識を高めるためのプログラムが実施されました。まずは自己紹介と共に2日間の流れを確認し、新聞作成の目的や方法について説明を受けました。

また、特別展示「みんなの進化展」のオープニングセレモニーを見学した後、博物館内でのワークを行いました。

宜野湾市立歴史博物館・見学とワーク

参加者は自由見学の中でクイズの材料を集めたり、平敷館長との対話を通じて、宜野湾市の歴史や戦争の影響について理解を深めました。さらに、2色の付箋を使って「疑問点」や「初めて知ったこと」を整理し、参加者同士の意見交換を行いました。

博物館研究室・アイスブレイクと新聞作成レクチャー

午後からは、市の担当者による挨拶の後、アイスブレイクとして「4つの窓」というワークを実施。自分の得意技や研修への意気込みを共有することで、参加者同士の距離が縮まりました。

その後、沖縄タイムスの當銘記者による新聞作成レクチャーが行われ、沖縄戦の報道や取材のポイントについて学びました。記者からは「話の聞き方」や「情報の整理方法」について具体的なアドバイスがあり、参加者は今後のアウトプットに向けて理解を深めました。

最後に、学びを整理しながら感想を共有し、1日目の研修を終了しました。


2日目:学童疎開・住民の戦争被害を学ぶ

日時:7月21日(日)9:00~16:00

場所:対馬丸記念館・嘉数高台公園

内容:沖縄戦の戦争被害についての理解を深めるフィールドワーク

宜野湾市役所・バス移動

2日目は宜野湾市役所駐車場に集合し、バスで那覇市に移動しました。

対馬丸記念館・学童疎開の歴史を学ぶ

午前中は対馬丸記念館を訪問し、記念館スタッフによる概要説明を受けた後、遺族である外間邦子さんの講話を拝聴しました。外間さんは、対馬丸事件で家族を亡くした経験を語り、戦争が子どもたちに与えた影響や平和の大切さについて訴えかけました。参加者は、講話を通じて戦争被害の実相を学び、疑問点をメモしながら深く考える時間を持ちました。

嘉数区公民館・昼食休憩

昼食は嘉数区公民館で取り、参加者同士で感想を話し合う時間となりました。

嘉数高台公園・戦跡見学

午後は、宜野湾市に戻り、嘉数高台公園を訪れました。嘉数高台は沖縄戦の激戦地の一つであり、今も戦争の爪痕が残っています。参加者は、銃弾痕やトーチカ(防御陣地)を見学しながら、戦争が残した傷跡について学びました。また、展望台からは戦後の基地建設の歴史について説明を受け、沖縄の現在の状況とのつながりについて考える機会となりました。

宜野湾市役所・振り返りとまとめ

最後に、2日間の学びを振り返り、クイズや新聞記事作成に向けたまとめを行いました。参加者は、それぞれの視点から「沖縄戦」「宜野湾市の歴史」「平和への思い」を言語化し、アウトプットする準備を整えました。


まとめ

今回の事前学習では、宜野湾市の歴史や沖縄戦に関する知識を深めるとともに、実際に現場を訪れることでよりリアルな理解を得ることができました。また、新聞作成を通じて、得た知識を整理し発信する力を養いました。参加した中学生たちは「これまで知らなかったことを学び、戦争の記憶を次世代に伝えていくことの大切さを感じた」と感想を述べていました。

今後の平和祈念事業においても、学んだことを活かしながら、平和大使としての役割を果たしていくことが期待されます。