はいたい!株式会社うなぁ沖縄スタッフの神山です。
2023年10月月14日日曜日にJICA沖縄センターで高校生国際平和ワークショップを実施いたしました。
これは弊社が今年度受託・運営を行っている
「令和5年度 沖縄平和啓発プロモーション事業 御万人(うまんちゅ)ぴーすふるアクション」の一環として、
沖縄戦から何を学び、次世代へどのような形で継承していくべきか、
そして沖縄戦の記憶が世界へどのように伝わり、活用されているのかということをテーマに高校生を対象に
JICA沖縄センターとの共催で実施しました。
ープログラムーーーーーーーーーーーーーーーー 〇 あいさつ・メッセージ 島津典子課長 (沖縄県 女性力・平和推進課) 倉科 和子 所長 (JICA沖縄センター) 〇 講演「国際協力による平和構築」 島田 具子副室長 (JICAガバナンス・平和構築部 平和構築室) 〇高校生が同世代に伝えるためのワークショップ 古賀 徳子 学芸課長 (ひめゆり平和祈念資料館) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇 講演「国際協力による平和構築」
JICAガバナンス・平和構築部 平和構築室 島田 具子副室長 より、
JICAが行う世界の紛争地域での平和構築の取組や、日本で唯一地上戦が起こった沖縄の
経験が海外で活用されている事例を紹介していただきました。
〇高校生が同世代に伝えるためのワークショップ
ひめゆり平和祈念資料館 古賀 徳子 学芸課長からは、沖縄戦の記憶を「伝える」ことに
重点を置いた平和学習のワークショップを実施していただきました。
立って体を動かしたり、グループ間での対話やイラストを用いたワークショップに
高校生も大学生もとても楽しそうに沖縄戦のことを学んでいる様子でした。
〇講師の感想
JICAガバナンス・平和構築部 平和構築室 島田 具子 副室長
皆さんからいただいた質問やメッセージの中で、紛争を経験した国が復興し、
別の紛争国にその経験を伝えられると気づいてくれた人が多く、「平和のサイクル」という表現もあり
素敵だなと思いました。世界で起こっている紛争、その後の平和構築支援、そして沖縄県の経験が
どう繋がるかを「自分ごと」として捉えてくれたのだと思います。改めて貴重な機会をありがとうございました。
ひめゆり平和祈念資料館 古賀 徳子 学芸課長
沖縄平和賞受賞団体の活動を沖縄の若い世代に伝えるという趣旨で、ひめゆり平和祈念資料館のワークショップを
行う機会をいただきました。 ワークショップでは、生き生きした表情で話し合う高校生の姿が印象的でした。
今までは戦争については「辛いとか怖いとか一言で終わるような感想しか思わなかったけど、
グループの話し合いで自分にはなかった視点や意見が聞けて、これから自分が何をしたらいいのか考えた」という生徒、
「同世代の普段会うこともないみんなと出会えてすごく不思議で忘れられない時間」になったという生徒の感想を読んで、
上の世代が下の世代に教えるだけでなく、同世代と対等な立場で学び、話し合うことが若者に大きな影響を与えるのだと感じました。
〇参加した高校生・大学生の声
・学校でも平和について学ぶ機会はありましたが、沖縄戦で起きたことを中心に学んでいたため、
今回のワークショップを通してはじめて沖縄戦の経験が世界の平和につながると知り驚きました。
そして、あらためて平和な世界を築いていくためには私たち若い世代の人が自分の住む地域の歴史や
世界に目を向けて知識を持ち、伝える側になっていかなければいけないなと感じました。
今後社会に出た時、自分の研究していることや職が平和につながらないか考え、
自分にできる形で平和に貢献していきたいと思います。
・ニュースや歴史の教科書で自分なりに理解していた平和が、本当は裏の人たちの努力や現地の人々の汗によって
成り立っていることが分かって驚いた。JICAの人たちの存在は知っていたけれど、
こんなにも沢山の協力をしていることは知らなかった。
・平和教育の在り方を考えていかなければいけない中で、さまざまな形での「平和教育」を知ることができました。
今の高校生が、沖縄戦についてどう考えているのか、どう向き合っていけばよいかをしっかり考えているのを見て、
沖縄の高校生たちは素晴らしい!!優秀!!と思いました。