アーカイブ / お知らせ

news

「男同士で話し合おう!育児と家庭と仕事の両立トークイベント(リアルオフ会)」を開催しました!(男性のチカラ向上応援事業)

ハイサイ!うなぁ沖縄の長嶺です。

3月24日、男性限定イベント「男同士で話し合おう! 育児と家庭と仕事の両立トークイベント(リアルオフ会)」を

那覇市おもろまちの県立博物館・美術館(おきみゅー)で開催しました。

育て中の男性やこれから父親になる・なりたい男性に、家事や育児のあり方などについて考えてもらおうと企画したもので、

県の「令和5年度男性のチカラ向上応援事業」の一環です。

未婚・既婚問わず男性約30人が参加し、グループワークなどを通して、家事や育児などに対する意識を互いに共有しました。

育休取得の経験があるRBCアナウンサーの嘉大雅さん、父親へ支援活動を行うNPO法人ファザーリングジャパン沖縄支部の

玉那覇敦也さん、進行役としてRBCアナウンサーの與那嶺啓さんをお招きし、それぞれの自身の体験談などを参加者に共有しました。

嘉さんは育休を取得することでキャリアから一旦離れることへの不安についても触れながらも、「(自分自身が)成長できた。

育児の話が仕事の上でもできるようになり、キャリアも前に進んだ感覚はあります」と経験を明かしました。

玉那覇さんは「大人になったからこうなりたい、と子どもたちに思われるか」「パートナーが笑っているか」という

視点が子育てに重要であると語り、

「お父さんが世の中、人生をポジティブに取られている姿をみせられるかが大切だと思います」と強調しました。

男性の育児について語る玉那覇敦也さん(右)、嘉大雅さん(中央)、與那嶺啓さん(左)ら=3月24日、那覇市の県立博物館・美術館の県民アトリエ

30~60代の幅広い年齢層からの参加がありました。登壇者の話を聞いた後、参加者は少人数のグループに分かれて、

グループワークを実施しました。地域課題の解決に取り組んできた、一般社団法人いなかパイプの佐々倉玲於さんが

ファシリテーターを務めました。参加者からは県が実施した育休アンケートの結果などをテーマに、自身の家事・育児を

振り返ったり、それぞれの家庭や子育ての悩み、男性の意識の持ち方について語り合ったりしました。

参加者からは「話し合う場があるだけでも意識が変わってくる。今回のような場が今後も定期的にあるといい」などと声がありました。

アンケートを手に取り、それぞれの経験や思いを語り合う参加者のみなさん=3月24日、那覇市の県立博物館・美術館の県民アトリエ

うなぁでは、イベントの開催に合わせて、保育士を招いて託児スペースも開設し、参加者のお子さんを預かりました。

HPではすでに紹介していますが、RBCさんと沖縄タイムスさんに掲載していただきました!

以下は、参加者のアンケートの結果はこちらです。

参加者同士による意見交換や嘉さん、玉那覇さんの経験が印象に残った参加者が多いようです。

 

沖縄県の開催する男性のチカラ向上応援事業について、ラジオやメディアを活用した双方向性の周知、リアルトークイベント、

企業向けの説明会を求める声がありました。

 

〇参加者の感想

  • Happy Wife, Happy Life.
  • 色んな人の意見を聞き、育児・家事をする中で取り入れたいポイントが多々ありました。現状育休を取ることは難しいですが、「妻のえがお」になるように心がけたいと思いました。ありがとうございました。
  • 正直あまり参加意欲はなかったですが、初めての方と話ができて楽しかったです。日常の家事を見直すきっかけになりました。
  • 全ての人が自分ごととして考えてもらえるようになるような取組を継続してもらえるとありがたいです。
  • 色々な人と交流でき、多様なお話を聞くことができました。イベントを開いていただき、ありがとうございます。
  • もっともっと今回のようなイベントをやってくれたらいいと思います
  • これから育休を取る予定で良い機会になりました。
  • グループワーク(トーク)の時間がもう少し長かった方が意見を交換できたかな?と思う
  • お互いの状況を直接話し合うことができ、いい機会となりました。
  • お父さんもお母さんも仕事に対しての責任感が強すぎると感じました。もっと周りの職員を願って気軽に子育てできれば角が取れるのではないかと感じました。
  • 近くに親類や育児について話せる友人がいないので、同じような環境・経験をしている方とお話ができてとても楽しかったです。
  • みんな結構話してくれてうれしかった
  • 様々な家庭環境の男性と話すことで、視野が広がった。パートナーの笑顔のためにこれからも夫婦で進んでいきます。ありがとうございました!!
  • 色々な方と交流できたので得るものは大きかった。
  • 目的が不明確だったと思います。
  • 経験している方々の意見や実際に体験された(している)話が聞けてイメージしやすいイベントでした。
  • 制度を提案したり改正を求める立場として、男性の育休取得の課題についてもっと本質的な議論がお互いでできるような進行であればよかったなと思いました。色んな皆さんの家庭のお話が聞けたのはよかったです。
  • 休みを取得させる側の管理職として、取得させた期間は忙しくなるが、子育ても落ち着いたのでカバーできる。ここは人事で対応できるかと。所得した彼らが会社を支えていくことを期待したい。
  • 各家庭の状況によるところが大きく、一般化することが難しい。 幅のある制度化ができればいいなと思いました。
  • 家事・育児は夫婦2人でやることが大切だと思いました。
  • 新米の親ですが色んな話を聞けて良かったです。
  • 実際に子育てと仕事(家庭)の両立している参加者の意見を聞くことができて勉強になった。男性の育児休暇取得は、職場で取りづらい環境に気があるというのが、大きな障害となっている。今後、育休手当が100%になり、金銭的な問題があると思う。管理職は、育休への理解をすすめる必要があると思う。貴重な機会をありがとうございました。
  • 管理職です。育児休業の制度活用について子育て世代の現状や要望を知りたく参加しました。その目的から嘉大雅さんのお話や意見交換は興味深く拝聴しました。また、グループワークでいろいろ話を聞けたことも有意義でした。良い機会をありがとうございました。※配布資料ありがとうございました
  • イベントに参加できてよかったです。いろいろな話が聞けたのはよかった。
  • 子育てしやすい社会に向けて前進するいい取り組みだと考えます。
  • 父親が情報や感情をシェアする機会は少ない。とてもいいイベントだと思いました。企業でやるとおもしろそう。

〇登壇者及びスタッフの感想

・嘉さん

正直、こんなに熱量の高いイベントになるなんて思ってませんでした。こういった育児や家庭における男性の活躍を目的としたイベントは「もっと頑張れ!男たち!」という刺されるような気持になることが多いのですが、今回のイベントは「もっと頑張ろうな!俺たち!」というスクラムを組むような気持になれたことが、とても心地よかったです。私たちだけが話すのではなく、みんなで話し合う時間が多く取られていたのもすごくよかったです。不安いっぱいのお父さん一年目の方に、すでに子供が成人しているベテランお父さんが優しい言葉をかけてあげる光景がとても印象的です。こういった会話の場が会社や地域でできれば、もっと育児はしやすくなるなぁと思いました。また機会がありますように。その時はぜひ関わりたいです。

・與那嶺さん

当初「独身・子なしの進行役」がどれだけイベントに入り込めるか不安もあった。しかし、参加してみると、育休取得者だけでなく、多様な意見に触れることができ、改めて男性の育休取得率向上に向けた環境づくりは、社会全体で進めていくことだと気づかされた。「独身・子なし」の参加者のみで男性の育休取得について話したらどんな意見が出てくるかも気になった。グループワークの際は、名札に名前だけでなく、年齢・未婚or既婚、子どもの有無などを記載しても良いのではないか。今後は、定期開催、地域単位での開催などによって世論の醸成につながればと期待する。

・RBCの上原さん

今回、企画段階から最も懸念だった「男性のみ」のトークイベントがここまで白熱した雰囲気で出来たのは驚きだった。
30名の集客も喜ばしいがそれ以上に、参加した方々が熱心に取り組む雰囲気がとても良かった。
私も一人に夫・父親として参加してみて、こういう場がもっと身近にあると良いと思った。親戚でもなく、仕事の関係者でもない弱い繋がりが逆に腹を割りやすいという事もあるんだと分かった。今後はお酒を飲みながらなど場所を変えたり、企業の人事担当者に絞るなどテーマを変えた「男性のみ」の施策も取り組みたい。

・ファシリテーター・佐々倉さん

今回のアンケートやトークイベントを通して、定量的にも、定性的にも、子どもを育てている男性も、女性も「困まりごとを抱えている」ということが明らかになった。ニーズがある。社会課題があるということだ。その困りごとは、極めて個人的であり、多様である。だから自己責任で解決してね!とか、自分で解決しなきゃ!と思わされる社会がつくりだされてしまっている。そんな冷たい社会・地域ではなく、子どもを産んでくれてありがとう!子育てしてくれてありがとう!社会で、地域で、いっしょに子どもを育てていこうよ!と言われているのではないか?!と錯覚するくらいの社会・地域にしていきたい。そのために、画一的なサービス提供型支援ではなく、多様な個人が主体的につながることができ、支え合う機会となる場づくりや、個人が自らの課題を自らで考え行動し、成長していけるような教育機会が、子どもから大人まで提供されるような支援が必要なのではないかと思う。育児休暇取得は一つの手段であって、目的ではない。今回の事業で得た社会ニーズ・社会課題をしっかり捉え、今後の事業に活かしていきたい。

・うなぁスタッフ・長嶺

今回のトークイベントの特徴はHOW TO論を学ぶ場ではなく、心の持ち方やそれぞれの経験を共有する場だったということです。家事・育児に限らず、男性同士って意外と自分の苦しみや悩みを話す場があまりないので、今回のような場って本当に大事だと思います。私も以前、自分に自信がなくモテない男性たちがそれぞれの苦しみを語り合う会に参加したことがあります。「こう思ってたのって自分だけじゃないんだ」「こういう経験って自分だけじゃないんだ」って思えるだけでも少し安心したり、心強く感じたりました。家事・育児の技能の習得に終始するのではなく、男性同士がもっと気軽に悩みや経験を共有する機会がもっと増えれば、心に余裕ができもっと家事や育児に対して前向きに捉えられる社会になっていくんだと思います。そういった場をまた作っていけるよううなぁでも取り組みを進めていきたいです。