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沖縄×長野県大学生オンライン平和交流会 を実施しました!

みなさんこんにちは!株式会社うなぁ沖縄の神山です。

2023年11月4日 土曜日に沖縄平和啓発プロモーション事業の一環として、沖縄県と 長野県との共催で
「沖縄×長野 高校生・大学生オンライン 平和交流(ゆんたく)会」を実施しました。

このイベントは 戦後78年以上経ち 戦争を知らない世代として戦争の記憶を
同世代そして次世代へどのように継承していけるか、沖縄県と長野県の若者同士で話し合うことを目的としたものです。 

昨年度は大学生のみを対象としていましたが、今年度は高校生も加え、
高校生6名、 大学生10名の計16名での実施となりました 。

〇プログラム〇

①沖縄・長野クイズ

②長野大学山浦ゼミの取り組み紹介

③名桜大学サークル「ぐるくん」の取り組み紹介

④沖縄県立向陽高校の取り組み紹介

⑤ゆんたく(おしゃべり)タイム

⑥感想共有

 

①沖縄・長野クイズ

 プログラムの初めに、参加者の緊張をほぐすために、アイスブレイクとして、お互いの県のことを知るクイズを行いました。

②長野大学山浦ゼミの取り組み紹介

次に、長野大学山浦ゼミの学生から戦争の記憶を継承する取り組みについて紹介して頂きました。

今年度は「疎開」をテーマに聞き取り活動を行ったそうで、
戦争経験者から聞き取ったことを地元の高校生に伝える取り組みについて教えていただきました。
また、昨年度の交流会に参加していた。長野県出身で現在沖縄の大学で学んでいる学生との交流や
八重山で戦争マラリアを経験した方への聞き取り活動も行ったそうです。

長野大学の学生の皆さんは、戦争の記憶を自分事として主体的に学んでおり、
その学生の皆さんから学んだ高校生も、自分事として戦争を学んでおり、とても素敵な取り組みを紹介して頂きました。

③名桜大学サークル「ぐるくん」の取り組み紹介

今年度は沖縄県側の参加学生からも取り組みの紹介をしていただく機会がありました。
初めに名桜大学のサークル「ぐるくん」のメンバーの方が活動紹介をしてくれました。

「ぐるくん」は遺骨収集や海岸清掃をメインに行うサークルで、
今年の6月23日に海軍壕、後で遺骨収集を行なった様子を紹介してくれました。

紹介者の村井さんが、BTSが平和について考えるきっかけになったことや、遺骨収集にかける思いがとても興味深かったです。

 

④沖縄県立向陽高校の取り組み紹介

続いては、沖縄県立向陽高校が行うひめゆり平和祈念資料館との取り組みを紹介して頂きました。

向陽高校は、昨年度の沖縄県女性力・平和推進課が行うプログラムに参加して頂いたことがきっかけで、
ひめゆり平和祈念資料館の学芸員、古賀さんとひめゆり、学徒について学ばれています。

高校生同士が互いに戦争についてのガイドを行う「ピアガイド」という手法を紹介していただき、この手法に長野大学の学生たちも感心していました。

 

⑤ゆんたく(おしゃべり)タイム

活動紹介が終わった後は、各グループに分かれておしゃべりをする時間となりました。

それぞれの間の平和、学習の内容や戦争の記憶を同世代、そして実際に伝えていくために、
自分たちはどのような取り組みができるかを話し合いました。

 

・参加者の感想

【長野県参加者】

  ・沖縄県の学生の方々の活動について、遺骨の収集活動が今でも続けられていることや、
同世代へのアプローチ「ぴあ」など、新たに知ることも多く、非常に貴重な機会となりました。
グループワークではあまりうまく話し合いに参加できませんでしたが、沖縄の方とリアルタイムで意見交換ができたのは、
とても良い経験になったと思います。

・沖縄と長野県の戦争に対する思いの共通点や、少し異なった価値観に触れられてとても良い時間を過ごせました。
    沖縄の方の話を聞いたことで、より戦争に対する考えが深まりました。
今度沖縄に行くときは6月に行って、様々な場所を見学したいです。

・沖縄と長野では平和教育に差があるのだとわかり、驚きを感じた。
対話を通して平和や戦争に関する考えを多角的な意見を聞くことが出来て有意義だったと感じる。
戦中の出来事や復興、と言葉にされていたのが印象に残った。地域間にある平和教育の差が埋まればと思った

・ディスカッションを通して平和学習に関する地域差というものを感じた。この地域差について非常に問題だと考えた。
それに対するアクションとしてゼミの活動を注力して私自身も平和について考えるきっかけづくりをしていきたい。

・遠く離れた県ではあるが、ともに平和について学んでいるという事実を知れたことがまず嬉しく、今後への意識も高まった。
今後も共有など定期的にできればよいと思う。

 

【沖縄県参加者】

沖縄では、沖縄の人との平和学習のみ行われることが多いので、県外の方、
そして高校生との平和学習ディスカッションは凄く新鮮でした。それぞれが自分の意見をしっかり持ち、
皆が同じ気持ちなのだな、と感じることができ、より1層平和に向けて自分ができることを追求していこうと思いました。

・名桜大学の方の遺骨収集参加の話や向陽高校のピアガイドの取り組みなど今まで知らなかった活動について知り、
自分が知らないだけで本当にたくさんの方が平和のために活動していることに気づきました。
私も積極的に平和のための活動を行いピアガイドとなれるようたくさんの知識を身につけていきたいです。

・長野県の皆さんとの交流会では、普段聞くことのできない県外の方の平和に対する思いを知ることができ
とてもいい経験となりました。
    また、長野大学の皆さんも沖縄戦のことについて一人一人自分の意見を持っていて、
沖縄出身ではない方たちが沖縄戦をしっかり学んでくださっていることを沖縄で生まれ育った私自身、嬉しく思いました。

・自分が1年生の時からみんなに沖縄戦のこと、ひめゆりのことに興味を持ってもらいたい、
知ってもらいたいと思ってやっていたから内地の方にも伝えることができて良かった。
   グループ活動でも、長崎県の平和学習とかみんなが、戦争を無くすためにどんなことを考えているか
聞いて自分も考えを深めることが出来たと思う。

 

【運営スタッフの感想】

・昨年に引き続きのプログラムであるが、それぞれの地域の独自のプログラムの良さを観ることができたのではないでしょうか。
何よりも相互の学生さんたちの活動報告が興味深く、お互いにとって刺激的な共有になったと感じております。

 今回、高校生を敢えて参加させたのは、沖縄県の事業でも少し関わりのある取組、ピアエデュケーター育成の一環として、
ひめゆり平和祈念資料館さんと、地域の向陽高校生さんの継続的な取り組みが県内で非常に評価が高かったため、
発表者に選定させて頂きましたが、発表した本人たちにとっては自信になり、大学生からの評価も高かったことで、安心しました。

 全く知らない者同士が集い、何が始まるのかわからないオンラインミーティングではありますが、
お互いに活動をしている若者が集うからこそ、初めてであっても深い学びが可能となったのではないでしょうか。
長野大学様、長野県庁様に、心より感謝申し上げます(株式会社うなぁ沖縄、玉城直美)。

 

・ベースとなるプログラムの流れは昨年度とほとんど同じものの、
今年度は沖縄県側の学生の取り組みを2つ紹介が追加されたことで、より具体的な意見交換ができたのではないかと思う。
   校種を超えて参加者を募ったことで、どのような流れになるのか、読めない点もあったが、向陽高校の生徒を中心に
大学生に遠慮することなく発言しており、全体的な雰囲気としても良いと感じた。参加者が互いに刺激を受けていた様子だった。
   県外の若者と話す機会を持つことで、沖縄と長野を比較し、違いや共通点を知ることで
沖縄の平和教育・取り組みの良さを実践者が実感でき、新たな視点も得ることができたのではないかと思う。
   運営の進行には課題点があるものの、参加者のアンケート結果にもあるように若者同士の対話の場を広げていければと思う。
(うなぁ沖縄 神山怜奈)

 

長野県と沖縄県は互いに遠く離れた県同士ではありますが、平和を願う若者で良い交流ができたのではないかと思います。

 

参加者の皆さんからいただいた声に、もっと若者同士で話す機会を作ってほしいと言う意見をいただきましたので、
この動きを広めていければいいなと思います。参加してくださった
沖縄県&長野県の大学生、高校生のみなさん、本当にありがとうございました!