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近江八幡市立 老蘇小学校 (滋賀県) で出前授業を行いました!(沖縄平和啓発プロモーション事業)

はいたい!株式会社うなぁ沖縄の神山です。

2023年9月21日に滋賀県の近江八幡市立 老蘇小学校 6学年28名に向けて、
沖縄戦について(史実)を学ぶ」の出前授業を行いました。

 

〇プログラム〇

  1.オープニング
   2.沖縄クイズ
   3.ガマのワークショップ
   4.Hope Dream Future
   5.慰霊の日のニュース

  1.オープニング

最初に、担任の治部先生から講師の玉城と神山の紹介をしていただき、
今回の出前授業の説明を行いました。

   2.沖縄クイズ


 

    クイズ6問とGoogleアースを使って、沖縄について知ってもらいました。
    Googleアースで竹富町の赤瓦の街並みや、渡嘉敷島の海を見て、とても喜んだ様子でした☺

   

 

   3.ガマのワークショップ

 

世界の難民へ目を向けた後は、78年前の沖縄戦に巻き込まれた戦争避難民の
経験を体験してもらうシュミレーションを行いました。

1945年4月1日、米軍が上陸してきた読谷村を舞台に、
何を持って大きなガマ・小さなガマのどちらかに逃げるかを選択し、移動してもらいます。

   4.Hope Dream Future

 

授業の最後に、玉城千春さんが読谷村のガマで起きた集団自決を学んだ中学生と共に作詞した
「Hope,Dream,Future」を通して、沖縄戦を学んだ自分たちが未来を作るためにどうしていけるかを考える時間にしました。

   5.慰霊の日のニュース

 

    ワークショップの最後には今年の慰霊の日のニュースを通して沖縄の人が慰霊の日をどのように過ごし、なぜ大切にしているのかを見てもらいました。

 

ニュース映像の中で、老蘇小学校6年生のみなさんと同世代の沖縄の子どもが慰霊の日について語っているシーンが特に印象に残っている様子でした。

 

〇その他〇

授業の最後には、お土産としてサーターアンダギーと先生が沖縄から注文した
平輪ちんすこうを食べて沖縄の食文化にも触れてもらいました。

ちんすこうを食べた児童の一人から

「平輪ちんすこうは「平輪」とついていて、これを食べながら平和を思う。
と聞いて素敵だな…。と思いました」

との感想もいただきました☺

 

ワークショップを受けた子どもたちのアンケート結果はこちらです。

老蘇小学校6年生の児童の皆さんが今までの平和教育で印象に残っているものとして

   1.〈体験者のお話〉12名  (66.7%)       /  〈映像体験記を読む〉12名  (66.7%)  

   2.〈先生の話〉7名  (38.9%)                      

   3.〈身体を動かすワーク〉5名  (27.8%)  

が上がりました。

ワークショップを通して、子どもたちが感じた気持ちで最も多かったのが

「戦争は絶対だめ」、その次に「何を信じるのか考えさせられる」、「知れたことは良かった」という結果でした。

 

続いては、授業前・授業後アンケートで共通して聞いている項目です。

【授業前アンケート結果】

【授業後アンケート結果】

                                               授業前                     授業後

〈できると思う〉                0名  (38.9%)       →    3名 (12.0%)             

〈何かはできると思う〉     7名  (33.3%)      →   18名  (72.0%)

〈あまりできないと思う 〉6名  (00.0%)      →     1名  (4.0%)  

〈できないと思う〉            0名  (00.0%)      →     0名  (0.0%)

〈わからない〉         5名  (27.8%)      →     3名  (12.0%) 

 

授業前は、「何かはできると思う」という児童が38.9%でしたが、授業後には「できる・何かはできる」という児童が84%に増える結果となりました。

 

〇子どもたちの感想

・戦争はもともと悲しいことだとわかっていたけれど、自分が死ぬかもと体験して、思ってとても悲しくてその時ガマにいた人たちの気持ちがよく分かったと思った。生きていたかっただろうなと強く思った。

・言われ続けてた「外に出たら米軍に残酷な殺され方をする」ということがあって自殺(自決)をする人がいる。米軍が来たら皆パニックになって自分の子ですら殺してしまうことがあって、戦争は恐ろしいものだと改めて知れて良かったです。

・沖縄に関わらず戦争は絶対にダメだと思った。戦争のシミュレーションワークでも何を信じていいのか迷った。自分たちがどういう未来にして、そのためにどういう行動を取るのかを考えるのが大切だと思った。

・皆が一人一人意見を持っているけど、戦争がダメという意見を一緒にすれば戦争は起きないんじゃないかと思う。みんなにこの事を知ってもらい、苦労しても戦争をなくそうという思いがあればできると思う。

・友達と遊ぶことはもちろん、あんまり仲良くない人でもかかわりを持つこと。みんな(全員)で遊ぶ。区別しない。

・戦争をしない。するきっかけを作らない。自分たちより下の学年(知らない子達)に戦争があってこんな事が起きたっていう事を伝えていく。

 

〇先生の感想

    子どもたちの持つ戦争観がより自分に関わるものとして変化したと思う。

〇スタッフの感想

  ・この日の午前中に行った武佐小学校と同じく、暖かく迎えていただいて、とても感謝しています。子どもたちが休み時間に少しカンカラ三線を弾いてくれる場面があり、老蘇小学校でも沖縄を感じることができました。子ども達には沖縄戦、音楽、食文化の3点から沖縄を知ってもらえたと思います。

  1学年上がったことにより、無邪気さも残しつつ、子どもたちの意見がぐんと大人びたものになっており、大変興味深かったです。

   今回滋賀県内の小学校2校で出前授業を行い、先生方とも繋がることができたので今後の展望が楽しみです。

  

 

老蘇小学校の先生、児童の皆さん、ありがとうございました!